日時:H30, 11/29(木)17:30-19:00
場所:山梨大学総合研究棟Y11号室
演者:吉永武史さん(早稲田大学スポーツ科学学術院)
題目:新学習指導要領とこれからのボールゲームの学習指導に関する研究
概要:これまでのボールゲーム(ゲーム、ボール運動、球技)授業を対象とした研究では、戦術をベースにしたボールゲームのカリキュラムや戦術学習(Tactical Games Approach)に基づく学習指導プログラムの開発、ボールを持たないときの動き(off-the-ball movement)の中でも特に重要とされる「サポート」を学習の中心に位置づけたサポート学習の有効性の検証、さらには、陣取りタイプの「フラッグフットボール」の学習可能性の検討やネット型ゲームの教材開発などに取り組んできた。これらの研究の成果の一部は学習指導要領(以下、指導要領)にも反映され、現在では全国各地の体育の授業実践において活用されている。
2017年3月に改訂された新しい指導要領では、育成すべき資質・能力が「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」の3つの柱で示された。また、これらの資質・能力を育むためには、主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の視点での授業改善も求められている。
以上のことを踏まえながら、これからのボールゲームの学習指導に関する研究について考えてみたい。